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AGAとハゲ・薄毛・円形脱毛症の違い

「ハゲ（禿げ）」や「薄毛」という言葉は、頭皮の病気に起因するものから、火傷などの外的要因、抗がん剤などの細胞をコントロールする薬の投与による副作用、オシャレ目的のヘアアレンジ、職業（僧侶・茶人など）に所以するスキンヘッドまでの総称です。
そのため原因の是非は問わず、見た目に髪が薄い人、または無い人の特徴として使用されるケースが一般的です。

一方、「AGA」や「円形脱毛症」は前述の「頭皮の病気に起因するもの」に該当します。
治療には専用の薬の投与や、クリニック・病院での受診が必要となります。

では「AGA」と「円形脱毛症」では何が違うのでしょうか。
実は、これらは原因も対処法も大きく異なります。

さらに下記の点でも違いがあります。

• AGAは自由診療（健康保険適用外）、円形脱毛症は保険診療（健康保険適用）※保険適用にならない場合もございます
• AGAは一度発症すると原則完治はしない、円形脱毛症は完治する可能性がある

このように、健康保険適用の有無＝費用負担の大きさ、治癒の有無＝治療期間の長さなどの点で全く異なるのです。
AGAは完治が難しいものの、少しでも早い段階での対応と適切な処置により抜け毛の進行を遅くする事も可能です。
そのためにも、ご自身にとって良きパートナーとなるAGAクリニックを見つける事が非常に大切です。

当サイトでは、そんなAGAクリニックをお探しの方に、少しでもお役に立てるような情報を発信すべく運営しております。ぜひご活用ください。

「AGA」って何！？　「AGA」のメカニズムを解説！

AGAの主な症状として薄毛があげられます。薄毛の種類は大きく3パターン。
頭頂部から薄毛が進行する「O型」、生え際から薄毛が進行する「A型」「U型」、こめかみから薄毛が進行する「M型」です。
また、O型とM型の両方を兼ねた形で進行するタイプは、「混合型」とよばれます。
日本の成人男性の実に4人に1人がAGAを発症すると言われるほど、今や他人事ではない症状です。

AGAの主な原因といわれているのは、DHT（ジヒドロテストロン）という男性ホルモン。
DHTは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、5α-リタクターゼという還元酵素と結合することにより産生されます。
テストステロンと5α-リタクターゼの結合を防がなければ、DHTはどんどん作られてしまうでしょう。その結果DHTは、正常な髪の成長に欠かせないヘアサイクルに悪影響を与えてしまうのです。

正常なヘアサイクルには、2～6年という期間をかけて髪の毛を太く、強く成長させる成長期という期間があります。DHTはこの成長期間を短くし、健康的な発毛を阻んでしまうために、「髪が細くなる・抜け毛が増える・髪の成長が完全にストップする」という連鎖を引き起こします。これがAGA発症につながる原因です。

また、還元酵素である５α-リタクターゼには1型、2型の2つの種類があり、DHT産生時にI型DHT、2型DHTへと変化します。特に2型DHTは、前頭部・頭頂部の毛乳頭に多く存在するもの。毛乳頭は毛の成長に大きく関係する部分のため、1型よりも2型DHTのほうがAGAに深く関係していることがわかります。

髪の毛が細くなった、抜け毛が増えてきた、頭皮が透けて見える、髪のボリュームがなくなったなど、気になる症状はないでしょうか。
AGAは進行性の病気であるため、対策をとらなければどんどん薄毛が進行していきます。
その症状はゆっくりと、しかし確実に進行していくものです。また薄毛や脱毛の原因はAGAだけではありません。
頭皮の状態や食生活などの生活習慣もヘアサイクルに影響を与えるといわれています。
最近では多くの医療機関でAGAの治療を受けることが可能です。セルフケアも大切ですが、まずは専門医のいる医療機関で受診してみることをおすすめします。

「AGA」は薬で治療できる時代です！

AGAの原因が明確になったことにより、薬剤によるAGA治療が可能になりました。
DHTを原因とするAGAの場合には、主にプロペシア、ザガーロ、ミノキシジルの3種類の薬を使用して治療がおこなわわれています。

プロペシア（フィナステリド）は、AGAの原因・DHTを作る5α-リタクターゼ（還元酸素）の働きを抑えることで、DHTの産出を抑制するための薬剤です。
５α-リタクターゼには1型、2型の2種類がありますが、プロペシアが働きかけるのは2型5α-リタクターゼ。
2型5α-リタクターゼは前頭部や頭頂部の毛乳頭に多く存在しており、これらの部位の薄毛、AGA改善に効果が期待できます。

ザガーロ（デュタステリド）もプロペシアと同様に、5α-リタクターゼの働きを抑えることにより、AGAの改善を目指す薬剤です。
2016年に厚生労働省の認可を受けた新しい薬剤で、プロペシアとの違いは、2型5α-リタクターゼだけでなく、1型5α-リタクターゼにも効果を発揮するという点にあります。
1型と2型の両方の働きを抑えることで、DHTの産生をより抑止することが可能になりました。
これまでプロペシアを使用して効果のなかったAGAの方が、ザガーロに変えて発毛効果を得られたという例もあるようです。また、販売元の製薬会社が行った臨床試験データによると、プロペシアの1.6倍の発毛効果があったとも報告されています。

ミノキシジルは、頭皮の血管を拡張して血流を促進することにより、髪の育成と関わりの深い「毛母細胞」の働きを促進させる効果が期待できる薬剤です。
プロペシアやザガーロと一緒に服用することで、より高い効果が見込めると言われています。
血管拡張や血流の促進によって毛母細胞に栄養を届けるだけでなく、プロペシアやザガーロの成分を毛母細胞に送ることもできるためです。
なお、ミノキシジルは内服薬だけでなく、外用薬としてAGA治療に使用されることもあります。

最初にあげたプロペシアは、もともと前立腺肥大の治療薬として開発された薬剤でした。
その後の研究によりAGA治療に効果があることが立証され、現在では多くのAGA患者の症状改善を助けています。
しかし、薬剤であるからには副作用に注意しなければなりません。
副作用として報告されているのは、肝機能障害、発疹、めまい、倦怠感、性欲減退、勃起機能不全、射精障害など。
これらの副作用の早期発見やコントロールのため、また一人一人の症状に合った治療を行うためにも、AGA治療ができる専門医への受診が大切になります。

その治療薬、本当に大丈夫！？

AGAの専門クリニックなども増え、積極的に治療が行われるようになった現在、特に一般的なのは薬剤による療法です。プロペシア、ザガーロ、ミノキシジルなどがAGAの代表的な治療薬であり、その効果は科学的にも実証されています。

これらの薬剤ですが、実は専門医で処方されるほかにインターネットなどを使用し個人で購入することも可能です。
パソコンやスマートフォンの画面から簡単に注文することができるため、多くの人が利用しているのが実情でしょう。しかし、個人で薬剤を購入することはときに危険を招く恐れがあり、十分に注意する必要があります。

そもそも個人で薬剤を購入しようと考えても、国内サイトで見つけることはできません。
日本語で標記されていようと、海外サイトである場合がほとんどです。
2017年までは確かに国内のサイトでも薬剤は販売されていました。しかし、違法に運用されているサイトが多かったために、検挙・閉鎖されています。つまり現在、薬剤を個人で購入するには海外から個人輸入という形で購入することになるのです。

しかし、国内で厚労省が認可している薬剤を、個人輸入で購入することはできません。
これは薬事法にも抵触してしまいます。海外から個人輸入する薬剤は、「厚労省から認可はされていないものの、AGAの治療薬として海外で使用されているもの」です。
プロペシア、ザガーロ、ミノキシジルという薬剤名で販売されているものもありますが、その薬剤の成分は国内では認可されていません。さらには、本当にその薬剤であるかどうかも明確ではないといえます。

認可されていない薬剤ということは、万が一副作用が起こっても誰も保障してくれないということ。
国内の薬剤認可基準は安全性に留意し、慎重に実施されています。
また、認可された薬剤であれば、副作用が発生したときにもクリニック、医療機関、製薬会社、厚労省などに対応をしてもらうことが可能です。

個人での輸入は手軽で、場合によっては安価な場合もあります。
しかし、その反面、大きなリスクを伴うことも忘れてはいけません。
また、AGAにはさまざまな原因があり、専門医による診断を受け、治療方針を明確にすることが大切です。
個人の判断での勝手な治療は、副作用の出現や症状の悪化を招く可能性もあります。
AGAの治療を考えるのであれば、専門医のいるAGA専門クリニックへ相談するのがベターです。